戦前の華僑について
戦前の華僑は「老華僑」といい、最近留学などの目的でやってきた華僑を新華僑という。老華僑は華僑全体の25%を下回り、新華僑がほとんどを占める。
他国では華僑と華人(帰化したもの)の比率が1対9であるのに対し、日本の華僑社会の特徴は華人が少なく、華僑が多い。
これは、老華僑は帰化が多かったのに対し、新華僑は高学歴で本国と日本の行き来のしやすさを重視しているために帰化を希望しないのだ。
しかし、帰化はしないものの若い世代の華僑が日本人と結婚し、日本国籍を持つ子どもが増えている。
同化が進む新華僑に対し、老華僑は「中国人としての誇りを持ち、文化と歴史を忘れないでほしい」との思いから中国人としてのアイデンティティを保持するための活動を行っている。
つまり、東南アジアでは老華僑が依然と多くカナダやスペインでは新華僑が大幅に増加しているが、日本では老華僑が少なく、新華僑が多い。
しかも、新たに流入してくる新華僑も増加率は減少している。よって受容社会としての日本は華僑たちにとって根ざすものではなく、市場としての場であるようだ。